海外移住前に残された短い準備期間で、日本で済ませておくべきことをまとめました。
海外駐在前の方や留学予定の方、移住準備中の方などなど、日本を離れる予定のある方の参考になれば幸いです。
市役所等での手続き関係
住民票・印鑑証明の取得
次項の”海外転出届”を提出する前に、住民票を取得しておくことをオススメします。
場合によっては、VISA申請時に必要になったり、車の売却時に印鑑証明をディーラーに求められるケースもあります。
住民票・印鑑証明ともに、2通程度取得しておくことをオススメします。
海外転出届の提出
市(区)役所にて、住民票の『海外転出届』の提出を行いましょう。この海外転出届の提出により、次年度から住民税の支払い対象外となります。
また、マイナンバーカードについても、国外継続利用申請書を提出することにより、マイナポータルの利用やオンライン申請での電子証明書の利用を国外から行うことができます。
また、国外からマイナンバーカードの申請や各手続きを行うことができますし、今後も、マイナンバーカードを持っていることにより、各種申請手続きがマイナポータル経由で出来る範囲が拡充される可能性もありますので、是非、市役所に行った際に国外継続利用申請書の提出も併せてやっておきましょう。
国民年金保険について
海外転出届を提出をした人は国民年金の加入義務はなくなります。海外転出届を出すのみで、その他、特段の手続きは不要です。
また、国外転出後も任意で国民年金加入する事が可能です。海外任意加入手続きをして、出国するようにしましょう。
運転免許証の更新
通常、運転免許証の更新期間は決まっていますが、海外移住や留学など特別な事情がある場合は、更新期間以外でも特例で期間前更新をすることが可能です。パスポート等、期間前更新が必要なことがわかる書類等が必要です。詳細は、お住まいの警察のHPにて確認の上、期間前更新の手続きをしておきましょう。
国際免許証の取得
渡航先で運転免許証を取得される予定であっても、渡航してすぐに現地の運転免許証を取得することは難しいと思います。しかし、通勤等ですぐに車を運転する必要がある方については、国際免許証(国外運転免許証)の発行を事前に済ませておきましょう。
- 国際免許証の取得に必要なもの
- パスポート
- 申請料: 2,400円程度(都道府県により)
- 筆記用具
医療関係でやっておくこと
健康診断の受診
渡航前に会社の健診や人間ドックを受けた方は大丈夫だと思いますが、日にちが開いてしまった方は、渡航前に健康診断の受診をオススメします。
私が行くアメリカなど海外で病院にかかる場合、医療保険に加入していても想定以上の費用が発生します。
風邪の症状であっても病院にかかった場合、Deduction(免責)で100ドル(15,000円程度)の支払いが最低でも発生することが多いようです。
海外で病院に行くと、日本の医療保険制度がいかに充実しているかを思い知らされる事になるのですが、日本の健康保険が失効する前に自分の体が健康であることを確認して、安心して渡航するようにしましょう。
歯医者の受診
これも、上記と類似した内容です。
虫歯の治療や、親知らずの抜歯などについても、治療費が安い日本で済ませておくことをお勧めいたします。
風邪薬などの常備薬を集めておく
現地でも風邪薬は入手することは可能でしょう。ただし、日本人に適した薬は日本で買うことが一番です。
自分は健康だから薬なんて必要ない!という方も、慣れない新しい環境での生活に体調を崩すという話はよく聞くものです。1,000円程度で買える日本の風邪薬ぐらいは少なくとも買っておきましょう。
その他手続き関係
日本で使用していた携帯電話の解約手続き
現在使用している日本の携帯電話の解約手続きをお忘れなく!
また、機種代の分割支払をしているかたは、解約時に一括精算が必要な場合がありますので、計画的な手続きを!
渡航先で使用する携帯電話回線の契約手続き
お持ちのスマホを使って、LINEや電話をするだけでなく、現地の電話番号が必要なシーンが意外と出てきますので、極力出国する前に渡航先の電話番号の取得をしておきましょう。
海外旅行保険の加入手続き
現地で病院にかかると、想定以上に医療費が高額になります。健康に自信があっても、無保険で不安な現地生活を送ることはストレスフルな環境になりますので、医療保険の加入の検討を強くお勧めします。
また、クレジットカードに付帯している海外旅行保険もOKですが、最大90日間というものが多いようですので、お持ちのクレジットカードの海外旅行保険を確認しておきましょう。
郵便物の転送届
引越し手続き後も、思わぬ郵便物が届くことはよくあります。
日本での送付先がない場合でも、あなたの実家など、郵便物がどこかしらに届くように手続きをしておきましょう。
証券口座の解約
駐在員さんは一部例外がありますが、各証券口座は日本出国の際には解約する必要がある場合があります。
口座解約をした状態で日本を出国するようにしましょう。
また、NISAについても日本に住んでいる人が対象となりますので、日本出国前に売却手続きを済ませておきましょう。
まとめ
以上が、最低限、日本出発前に済ませておくべき準備についてのガイドです。日本を離れる前に、市役所で住民票や印鑑証明を取得したり、海外転出届を提出することで住民税の支払いを免除できます。また、運転免許の更新や国際免許証の取得なども重要です。
さらに、医療面では健康診断や歯科受診を受け、日本で手に入る風邪薬や下痢止めなどの常備薬を準備しておくと安心です。携帯電話の解約や渡航先の電話番号取得、海外旅行保険の加入、郵便物の転送手続きなども渡航前に済ませることで、現地での生活がスムーズに進みます。
この記事が出国前の皆さんの参考になることを祈っています。
Good Luck!!
@Kenkeeen
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